資料の下書きをAIに頼む|白紙から頼まず、見出しだけ先に

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資料の下書きをAIに頼む|白紙から頼まず、見出しだけ先に

2026年7月16日 公開|2026年10月16日 更新

この記事は、AIのイロハの4段目「AIを使う」(毎週の用事にAIを使う段)の3本目です。
週報(毎週の報告)や発表の資料が、1行目から書けない人に向けて書きました。

「資料って、まるごとAIに書いてもらうのがいちばん早いの?」
このブログの案内役のハル(AIの世界から来た小さなロボット)に聞いてみます。

ハル

まるごと頼まれても、ボクはキミの1週間を知らないんだ。先に見出しを出すから、中身はキミが短く教えてね。

先に答えです。
白紙から「書いて」と頼まず、何の資料か・だれが読むかを渡して、見出しだけ先にもらいます。

会社で使ってよいのがCopilotだけの人も、同じ1行をCopilotで使えます。
なぜこの答えになるのかは、この先で順に見ていきます。
「週報を書いて」だけだと、AIから6つ聞き返されました。

今日やることは1つです。
ChatGPT(chatgpt.com)で、資料の見出しを5つ出してもらいます(5分ほど)。
今日資料を作らない人は、家族旅行の予定表など、家の用事で試せます。

📗 この記事でわかること

  • 見出しだけ先にもらう、頼む1行の形
  • 「見出しを出して」だけだと、何が返ってくるか(実際に試した答え)
  • 見出しの下を埋めるときに、AIが勝手に足した言葉の見つけ方
  • AIに入れないもの5つと、置き換え方の早見表
  • 発表のスライドも同じ頼み方でできること

目次

結論|白紙から頼まない。見出しだけ先にもらう

🎯 結論:AIには「何の資料か・だれが読むか」だけを渡して、見出しを先にもらいます。

見出しは、資料の中のまとまりごとの頭につける、短い題のことです。
たとえば「完了したこと」「来週の予定」です。

理由は2つです。AIは、あなたが今週何をしたかを知りません。だから「週報を書いて」だけだと、聞き返されるか、中身の無い文が返ってきます。
見出しなら、中身を知らなくても出せます。見出しが並べば白紙ではなくなり、あとは1つずつ埋めるだけになります。

白紙で止まったら、見出しだけ先にもらう。中身は見出しごとに自分で渡す。

毎週の用事の例=毎週金曜に出す週報。週報が無い人は、毎月の活動報告でもかまいません。次の人への引き継ぎメモ(仕事を次の人に渡すためのメモ)でも同じです。

ChatGPT(chatgpt.com)を開き、入力欄にこの1行を打って送ります。「上司」「今週の進み具合」は、自分の資料に合わせて変えてください。

週報に書く項目の見出しを、上から順に5つ出して。読むのは上司、伝えたいのは今週の進み具合

送る前に、下の枠をスマホのメモか紙に書き写しておきます。☐は、資料を1本作るたびに1つ印をつける欄です。週報なら3週ぶんです。
1回だけだと次に使うのを忘れやすいので、3本を目安にしています。何本で身につくかは人によるので、測っていません。

資料の下書き:☐☐☐
頼み方=◯◯に書く項目の見出しを、上から順に5つ出して。読むのは◯◯、伝えたいのは◯◯

見出しが返ってきたら

  1. 返ってきた見出しを、資料の画面(WordやGoogleドキュメントなど)に写す。
    要らない見出しは消す
  2. 見出しを1つ選び、「『◯◯』の下に書く文を2行で。今週やったのは◯◯」と、やったことを短く渡す
  3. 返ってきた文を読み、自分がやっていないことが足されていないか確かめてから写す
  4. いちばん上に来る、まとめの見出し(たとえば「今週の進捗サマリー」)は、ほかを全部埋めてから頼む
  5. 出す前に、置き換えておいた名前と数字を本当のものに戻す(くわしくは「出す前に」の章)

試した答え|「週報を書いて」だけだと、6つ聞き返される

ChatGPTは、登録しなくても試しに使えます(この記事では「登録しない画面」と呼びます)。会話は残らないので、続きはあとで頼めません。
この記事の例は、すべて登録しない画面で試しました(2026年10月5日)。登録した画面でも、同じ1行で頼めます。答えの言い回しは、毎回少しずつ変わります。

週報を書いて

ChatGPTの答え

もちろんです。
以下を送っていただければ、そのまま提出できる自然な週報にまとめます。

  • 今週やったこと
  • 進捗・成果
  • 困ったこと/課題
  • 来週やること
  • 上司・チームに共有したいこと(あれば)
  • 文体(かっちり/普通/簡潔 など)

箇条書きやメモをそのまま貼ってもらって大丈夫です。

「進捗(しんちょく)」は、仕事がどこまで進んだか、という意味です。
6つ埋めるのは、白紙とあまり変わりません。最後の「メモをそのまま貼って」には乗らないでください。会社のメモには名前や金額が入っていることが多いからです。


試した答え|「見出しを出して」だけだと、題名の案が返ってくる

次に、「見出し」という言葉を入れて頼みました。

週報の見出しを5つ出して。読むのは上司、伝えたいのは今週の進み具合

ChatGPTの答え

上司向けで「今週どこまで進んだか」が伝わりやすい見出しなら、こんな5つがおすすめです。

  1. 今週の進捗サマリー
  2. 今週の実績と達成状況
  3. 今週進んだこと
  4. 計画に対する進捗
  5. 今週の成果と次週の予定

「サマリー」は、まとめのことです。
返ってきたのは、週報のいちばん上に置く題名の案5つでした。欲しかったのは、週報の中を区切る見出しです。
「見出し」という言葉が、題名とも、中の区切りとも読めたからです。

そこで「書く項目の」と「上から順に」を足して、打ち直しました。打ち直した1行は、「結論」の章の緑の枠に書いた1行と同じです。

ChatGPTの答え

  1. 今週の進捗サマリー
  2. 完了したこと
  3. 現在進行中のこと
  4. 課題・懸念点
  5. 来週の予定

「懸念点(けねんてん)」は、心配なところ、という意味です。
今度は、週報の中を上から区切る5つが返ってきました。
答えがずれたら、何をしたいのかを1つ足して打ち直す。この直し方はプロンプトの書き方(AIへの頼み方の基本)にもまとめています。

「週報の見出しを5つ」だと題名の案、「書く項目の見出しを、上から順に」だと中の区切りが返ったChatGPTの答えの比較
左が「見出し」だけの頼み方、右が2語足した頼み方。ChatGPTの答えの文字をそのまま写した図です
ハル

ボクは、言葉をいちばんよくある意味で読むんだ。だから「見出し」だけだと、題名のことだと思っちゃった。


見出しの下を埋める|AIが足した言葉に気をつける

見出しが決まったら、1つずつ中身を頼みます。
同じ会話の続きで、今週やったことを2つだけ渡しました。「見積もり」は仕事の値段を前もって出した書類、「引き継ぎ」は仕事を次の人に渡すことです。

『完了したこと』の下に書く文を2行で。今週やったのは、見積もりの作り直しと、新しい担当者への引き継ぎ

ChatGPTの答え

見積もり内容を見直し、必要な修正を反映して再作成しました。
新しい担当者への引き継ぎを実施し、業務内容や進め方を共有しました。

渡した2つは、ちゃんと文になりました。数字や名前も、勝手には足されていません。

ただ、僕が渡していない言葉も入っています。「必要な修正を反映して」と「業務内容や進め方を共有しました」です。
もし引き継ぎで進め方まで話していなければ、この1行は本当ではありません。上司に聞かれたら困ります。
写す前に、自分が渡していない言葉を探しながら読んでください。やっていないことなら、消すか、本当のことに直します。

40代になると、出した資料の中身を細かく聞かれる場面が増えます。
僕なら、見出しの下は自分が渡した言葉だけで2行にします。
聞かれて答えられない1行を、資料に残さないためです。


何を入れてよいか|入れないものは5つ

🎯 結論:人の名前・会社名・金額・まだ外に出ていない話・連絡先の5つは、AIに入れません。

⚠️ 仕事の資料に使う前に、会社に確かめてください

外のAIを禁じている職場もあります。
聞く相手は、上司か、会社でパソコンの決まりを決めている担当の人です。
聞くことは「ChatGPTを仕事に使ってよいか」と「どこまでの中身なら入れてよいか」の2つです。
会社のパソコンには、マイクロソフトのAI「Copilot(コパイロット)」が入っていることがあります。
会社で使ってよいのがCopilotだけなら、Copilotの始め方へ。
聞くまでは、家の用事で試せます。
たとえば、家族旅行の予定表や、子どもの習い事の連絡のまとめです。

入れてよいのは、自分の言葉で短く書いた「何の資料か」「だれが読むか」「やったこと」です。
名前や会社名が要るときは、置き換えてから入れます。登録しない画面で試すときも、同じです。

入れないもの置き換え方の例
人の名前「Aさん」「新しい担当者」
会社名・取引先(仕事の相手の会社)の名前「取引先A社」「お客さんの会社」
金額「◯万円」と空けておき、資料に写したあと自分で入れる
まだ外に出ていない話(発表前の商品・社内だけの数字や予定)入れない。見出しだけもらい、中身は自分で書く
連絡先(電話番号・住所・メールアドレス)入れない。資料に写したあと自分で入れる

迷ったときは、「打った内容が、もし外に漏れたら、困る人がいるか」で決めます。困る人がいるなら入れません。相手や上司に説明できないものも、同じです。
名前を伏せる理由と伏せ方は、AIが苦手なこと5つにくわしく書きました。

「登録しない画面なら会話が残らないから、何を入れても大丈夫」と思うかもしれません。

ハル

登録しない画面でも、打った内容をボクたちの勉強に使うことがあるんだ。だから5つは、どの画面でも入れないでね。

⚠️ 「学習に使わない」設定にしても、入れてよいものは増えません

ChatGPTの設定には「すべての人のためにモデルを改善する」という切り替えがあります。モデルは、AIの頭脳のことです。
これをオフにすると、新しい会話はAIの勉強(学習)に使われなくなります。オフにしておくほうが安心です。
登録しない画面も、オフにしない限り、学習に使われることがあります。といっても、下の5つを入れていなければ困ることはありません。
気になる人は、登録しない画面でも「設定」からオフにできます。オフは、そのパソコンやスマホのその画面だけに効きます。

ただし、答えの下の「いいね」「よくないね」を押した会話は、オフにしていても使われることがあります(公式ヘルプ・2026年10月5日に確認)。
オフにしても、上の5つは入れません。登録した画面での設定の場所はChatGPTの始め方に書きました。

⚠️ こういう人には向きません

毎週・毎月作る資料が無い人は、ほかの場面から始めるほうが続きます(場面の一覧はAIの使い道9場面)。
見出しが最初から印刷された決まった用紙にしか書かない人は、見出しを頼む意味がありません。中身の言い回しだけを頼んでください。


発表のスライドも同じ|何の発表か・だれが聞くか・何分か

🎯 結論:スライド(発表のときに画面に映す1枚1枚)も、見出しを先にもらいます。足すのは「何分の発表か」の1つです。

発表のスライドを頼んだとき(2026年10月5日、登録しない画面)

発表用のスライドの見出しを、上から順に6枚ぶん出して。何の発表=共有の書類棚の片づけのルールを決める提案。聞くのは同じチームの人たち。時間は5分

ChatGPTの答え

  1. 共有の書類棚、そろそろ整理しませんか?
  2. 今の棚で起きている困りごと
  3. 片づけのルール案
  4. 「どこに置くか」を3つに分ける
  5. みんなで続けられる運用にする
  6. 今日決めたいこと

「運用」は、決めたことを毎日の中で回していくこと、という意味です。
困りごと→ルール案→続け方→今日決めたいこと、の順に6枚がそろいました。あとは1枚ずつ、週報と同じように中身を短く渡して埋めます。
「3つに分ける」の3つの中身は、AIではなく自分で決めます。棚の事情を知っているのは自分だけだからです。

スライドの見た目(色・文字の大きさ・写真)は、AIの答えを写しても整いません。
見た目を作る道具は、Canva(キャンバ)の記事で紹介しています。Canvaは、画像やお知らせを作るための道具で、無料でも使えます。


出す前に|置き換えた名前と数字を戻す

🎯 結論:出す前に、置き換えておいた「Aさん」「◯万円」を、本当の名前と数字に戻したかを確かめます。

戻し忘れたまま出すのが、いちばん起きやすい失敗です。資料の中で「Aさん」「◯」を探してから出してください。

数字や決まりごとをAIに聞いたときは、答えをそのまま使わずに、元の資料で確かめてください。
AIは、事実と違うことを本当らしく答えることがあります(くわしくはAIがもっともらしく間違える話の記事)。


使い始めると出てくる2つの疑問

🎯 結論:PowerPointやWordの中で頼めるかと、無料で足りるか。この2つです。

Q. PowerPointやWordの中で、直接AIに頼めますか?

A. 会社のパソコンなら、会社がどんな契約にお金を払っているかで決まります。
Copilotの画面に「Copilot Chat(基本)」と出る人がいます(英語の画面では「Basic」)。いちばん基本の使い方だけ、という印です。
この人は、Word・Excel・PowerPointの中のCopilotは使えません(マイクロソフトの公式ヘルプ・2026年10月4日に確認)。
自分がどちらかの確かめ方はCopilotの始め方に書きました。中で使えなくても、この記事の1行は、ChatGPTやCopilotの会話の画面でそのまま使えます。


Q. 無料のままで足りますか?

A. 足ります。登録した無料版なら、文字の会話に回数の上限はありません。
不正な使い方を防ぐための制限はあります(OpenAIの公式ヘルプ・2026年10月4日に確認)。
この記事の頼み方は、文字だけのやりとりです。画像やファイルの読み込みの上限は別にあります(くわしくはAIの使い道9場面のよくある疑問に)。


まとめ|資料の下書き、3本ぶんの☐

🎯 結論:見出しを先にもらい、中身は短く自分で渡し、出す前に名前と数字を戻す。これを資料3本ぶんくり返します。

手順ポイント
頼む「◯◯に書く項目の見出しを、上から順に5つ出して。読むのは◯◯、伝えたいのは◯◯」
埋める見出しを1つずつ選び、やったことを短く渡す。名前・会社名・金額・まだ外に出ていない話・連絡先は入れない。渡していない言葉が足されていたら消す
出す前置き換えた名前と数字を、本当のものに戻す
3本作ったら頼み方を自分用に直して、メモに書き換える(たとえば「見出しは4つで、最後は来週の予定」を足す)
資料が用事の1つになったら2つ目の用事を選ぶ。2つ持てたら、次の段(調べものや作業を、最初から最後までAIに頼む使い方)の記事へ
ハル

3本作ったら、直した頼み方をメモに残しておいてね。次の資料も、同じ1行からすぐ始められるよ。

🚀 次の一歩:資料の下書きがいつもの用事になったら、2つ目の用事を選んでください。
→ AIの使い道9場面|仕事と家で、毎週ある用事を1つ選ぶ

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※本記事は公開情報と僕(さとる)の使用経験に基づく内容です。
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この記事を書いた人

さとる(40代・5人家族)

非エンジニアです。調べものは Perplexity と Gemini、文章を書くのは Claude、画像づくりは ChatGPT(手直しは Canva)。1本に絞らず、やりたいことで持ち替えて使っています。

「ちょっと先を歩いている同じ立場の人」として、AIの選び方・任せ方を発信しています。

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