2026年9月1日 公開|2026年10月17日 更新
この記事は、AIのイロハの階段の1段目「AIを知る」の記事です。
これからAIを使う人と、使ってみてがっかりした人に向けて書きました。
「使う前に、何を信じてはいけないの?」
「AIって結局、何がダメなの?」
この2つに、1本で答えます。
まだ使っていない人は、まとめの早見表と4つの確認だけ読めば足ります。
先に答えをお伝えします。
AIの苦手は5つ。答えをそのまま使う前に、4つだけ確かめます。
判断は人、作業はAIと分けると、がっかりはほぼ消えます。
使ってみてがっかりした人へ。
先に言ってしまうと、そのがっかりは通り道です。僕も全部通りました😌
そして、苦手なことを知ってからのほうが、AIは何倍も頼れる道具になりました。
📗 この記事でわかること
- AIが苦手なこと5つと、それぞれの逃げ道
- 答えをそのまま使う前の、4つの確認
- AIを作った会社も「間違える」と書いていること
- 僕が実際にやらかした失敗3つ
- 次に何を読めばいいか
結論|苦手は5つ。使う前に、4つだけ確かめる
🎯 結論:AIの苦手は5つです。答えをそのまま使う前に、4つだけ確かめます。

答えをそのまま使う前に、4つだけ確かめる。
- ① 最近の出来事? → はいなら、公式を自分で開く
- ② 正確な数字が要る? → はいなら、出どころを確かめる
- ③ 命かお金に関わる? → はいなら、決めるのは専門家と自分
- ④ 人の名前や勤め先を入れた? → はいなら、消してから送る
苦手が5つで確認が4つなのは、数え方が違うからです。
①〜③は、苦手の1〜3(最新の出来事・正確な数字・命とお金)を確かめます。
④は送る前の注意で、苦手の4・5(あなたの事情・いい悪いの感覚)は頼み方で防ぎます。
苦手を、使う側が先に知っておく理由があります。
AIは、間違えていても「間違えました」とは言わないからです。
ChatGPTでは、送ったあとの答えの下に、1行だけこう出ます。
ChatGPT は AI であり、間違えることがあります。
(ChatGPTの送ったあとの画面・2026年10月14日に確認)
どの部分が間違いなのかまでは、書かれていません。
見分けるのは、使う側の仕事です。
ハルゼロから自分で調べるより、ボクの下書きの数字だけ確かめるほうが、早いことが多いんだ。
答えをそのまま使う前の、4つの確認
🎯 結論:5つ全部おぼえなくて大丈夫です。
答えを使う前に、この4つを自分に聞きます。
✏️ スマホのメモアプリか紙に、この4行を書き写してください(2分)。
① 最近の出来事? → はいなら、公式を自分で開く ② 正確な数字が要る? → はいなら、出どころを確かめる ③ 命かお金に関わる? → はいなら、決めるのは専門家と自分 ④ 人の名前や勤め先を入れた? → はいなら、消してから送る
AIの答えを使う前に、毎回この4行を見ます。
苦手との対応は、結論の章のとおりです。
①〜③が「はい」でも、使ってはいけないわけではありません。
AIの答えを下書きにして、出どころだけ自分で見ます。
④だけは、①〜③と別の話です。
送る前に、名前は「Aさん」、会社名は「A社」に変えます。
同僚のメールをそのまま貼り付けると、名前や会社名がうっかり入りやすくなります。
消す理由は、送った言葉がAIの会社に届くからです。
そのままだと、AIを賢くする材料に使われることもあります。
ChatGPTは無料でも個人の有料プランでも、設定でオフにしない限り、使われることがある初期設定です(OpenAIのヘルプ)。
名前を変えても、頼みたいことはそのまま伝わります。
材料に使わせない設定は、ChatGPTの始め方に書いています。
40代の会社員の僕なら、人に出す前は、この4つをとくにていねいに見ます。
20代のころと違って、いまの僕が出すのは、人に渡す資料や子どもの学校への連絡のような、まちがえたら謝る相手がいるものばかりだからです。
4つとも大丈夫なら、安心して使ってください。


苦手1|最新の出来事
🎯 結論:最近のことは、知らないか、古いまま答えることがあります。確認の①です。
AIは、作られたときに読み込んだ情報をもとに答えます。
読み込みを終えた日より後のことは知りません。
今日のニュース、先週の発表、最近の値上げ。
このあたりは、知らないか、古いまま答えることがあります。
困るのは、古い情報が新しい顔をして出てくることです。
答えの文だけ見ても、いつの情報かは分かりません。
逃げ道
- 「いま調べて」と頼む。
ウェブを見に行って答えるAIもあります。 - 日付が大事な話は、公式のページを自分で開く。
苦手2|正確な数字
🎯 結論:AIは、それらしい数字を平気で出します。確認の②です。
料金、統計、割合、日付。
本当の数字と、それらしい数字の区別が、AIの中ではついていません。
この現象は「ハルシネーション」と呼ばれます。
なぜそうなるのかは、ハルシネーションとはに書いています。
逃げ道
- 数字だけは、国の統計や公式のページで確かめる。
- 「その数字の出どころは?」と聞き返す。
出どころが言えない数字は使わない。


苦手3|命とお金に関わる判断
🎯 結論:病院・法律・税金・投資は、参考を聞くまでにします。確認の③です。
「この症状は大丈夫?」「この契約書、問題ない?」
AIはそれらしく答えますが、間違えても責任は取れません。
取り返しのつかない場面で、頼る道具ではありません。
実物:Gemini(ジェミニ)は、GoogleのAIです。
そのGeminiのプライバシー ハブ(Googleが、データの扱いをまとめて説明しているページ)に、こう書かれています。
診断、治療、医学的なアドバイス、法律、財務、その他の専門的なサポートについて、Gemini アプリに依拠しないでください。
(出典:Gemini アプリのプライバシー ハブ・ページの最終更新日は2026年10月13日・2026年10月14日に確認)
「依拠しない」は、頼りきらない、という意味です。
「財務」は、お金の管理のことです。
AIを作った会社も、決める道具にしないでと書いています。
逃げ道
- 専門家に会う前の準備に使う。
「医師に何をどう聞けばいいか、整理して」と頼めます。 - 言葉の意味を調べる。
「この専門用語を、中学生にも分かるように」と頼めます。


苦手4|あなたの事情
🎯 結論:AIは、書いていないことは分かりません。事情は、言葉にして渡します。
AIは、上司の性格も、会社の空気も知りません。
「うちの部長を説得するには?」と聞いても、返ってくるのは一般論です。



ボクたちは、書いてもらったことしか分からないよ。頭の中の前提は見えないんだ。
逃げ道
- 事情を先に書く。
「上司は、結論を先に聞きたいタイプ」と一言足すと、答えが変わります。 - 最後に決めるのは自分。
AIは相談の相手で、決める人ではありません。


もうひとつ、AIは渡された情報の範囲でしか考えません。
たとえば、貯金の数字だけ見せて「現金が多すぎない?」と聞くとします。
いざというときの備えが入っているかは、書かなければ考えに入りません。
そこに気づいて突っこめるのは、経験のある人間の側です。
だから僕は、AIで60点まで一気に持っていって、100点が必要な場面だけ人に見てもらうと決めています。60点までがとても速いので、これで十分に元が取れます。
聞き方で、答えが引っぱられる
⚠️ 聞き方によっても、AIの答えは変わります。
AIには、こちらに寄り添おうとする性質があるからです。
「これは必要だと思うんだけど、どう?」と聞けば、「必要ですね」と返る。
「これって要らないのでは?」と聞けば、「不要かもしれません」と返る。
💡 だから僕は、大事なことを聞くときは「賛成の理由と、反対の理由を両方出して」と頼むようにしています。
これだけで、こちらに合わせただけの答えが返りにくくなります。


苦手5|「いい・悪い」の感覚
🎯 結論:AIの「いいですね」は、多くの人がそう言いそう、という意味です。
「このデザイン、センスある?」「この文章、感動する?」
AIが返すのは、多くの人が言いそうな答えです。
感じて答えているわけではありません。
家族や読み手がどう感じるかは、別の話です。
逃げ道
- 感覚の判断は、信頼できる人に聞く。
- AIには「世間ではどう見られやすい?」と聞く。
多くの人の見方を知る材料としてなら使えます。
苦手の裏返し|こう頼めば使える
🎯 結論:苦手を裏返すと、AIに頼める形が見えます。判断は人、作業はAIです。
| 苦手 | こう頼めば使える |
|---|---|
| 最新の出来事 | 変わらない知識の説明(文法・歴史・仕組み) |
| 正確な数字 | 渡した数字を、表にする・比べる |
| 命とお金の判断 | 専門家に会う前の、質問の整理 |
| あなたの事情 | 事情を書いて渡し、それに合わせた下書き |
| いい・悪いの感覚 | 案を10個出す・何度でも出し直す |
AIが得意な5つは、AIとは?何ができる?にまとめています。


僕の毎日で言えば、記事の下書き・数字の抜き出し・書式の統一はAIがやり、
「この話を載せるか」「この表現でいいか」だけを僕が決めています。
この分担にしてから、がっかりすることがほとんどなくなりました😊
読者の仕事なら、メールの下書きや表の数字の抜き出しがAIの側です。
僕が実際にやらかした3つ
🎯 結論:知っていても、やらかします。最後に頼れたのは、公式の画面と自分の経験でした。
ここからは、知っていたのにやらかした話です。
知識として知っていることと、身についていることは別なのだと、よく分かります😅
失敗1|「確認済み」のメモを信じて、間違った料金を3本に載せた
このブログに、あるAIの月額を実際より高く書いていたことがあります。しかも3本の記事に同じ数字で。
出どころは「公式ページで確認しました」と書かれた手元のメモでした。
その確認の記録そのものが間違っていたんです。
以来、料金のような変わる数字は、書くたびに公式ページを開き直しています。メモは思い出すためのもので、証拠ではありませんでした。
会社の資料に、去年のメモの数字をそのまま使うのと同じ失敗です。
失敗2|できているのに「できません」と報告された
ある登録作業をAIに頼んだら、「この機能は有料会員限定のようです」と返ってきました。
でも僕は、同じ登録を、2日前に41件まとめて済ませたばかりでした。
調べ直させたら、作業は最初から成功していました。画面に出た有料プランの宣伝を見て、AIが「失敗した」と思い込んだんです。
僕が気づけたのは、知識ではなく自分でやったことがあったからでした。自分の経験は、AIの断言より強いです。
ネットの申し込みで「エラー」と出たのに、実は申し込めていた、というのと同じです。
失敗3|公式どうしが食い違っていて、AIも僕も間違えた
ある料金を調べたとき、同じ会社の2つの公式ページで、値段が違って書かれていたことがあります。
どちらも公式です。AIはその片方を読んで答えるので、間違いとも言い切れません。
この経験から、「公式で確認」の最後は申し込み画面の金額を見ることにしています。
そこに出る数字だけは、払う金額そのものだからです。
ネットで買い物をするときも、最後は支払い画面の金額を見るのと同じです。
「AIは使えない」と感じたら|先に見る2つ
🎯 結論:がっかりの原因は、たいてい2つのどちらかです。
苦手な仕事を頼んだか、頼み方が足りないかです。
弱点を知らずに使うと、たいてい「AIは使えない」と決めて、やめてしまいます。
僕の周りで離れていった人は、ほぼ全員このパターンでした。
- 頼んだのは、上の5つに当たっていませんか。
当たっていたら、AIの出番ではないだけです。 - 相手と目的、答えの形(3行で・箇条書きで)を書きましたか。
頼み方は、プロンプトの書き方にまとめています。
プロンプトは、AIに出す指示文のことです。
1回で決めなくて大丈夫です。
「もう少し短く」「そこをくわしく」と、聞き直せます。
すでにAIを使っている人へ、行き先を2つ置いておきます。
よくある疑問|苦手は直る?広告は?
🎯 結論:変わっていく苦手と、残る苦手があります。広告は、答えの下に出ることがあります。
Q. AIの苦手は、これから直っていきますか?
A. 変わるものと、残るものがあります。
最近の出来事は、ウェブを調べながら答えるAIもあります。
それでも、日付が大事な話は公式で確かめます。
「あなたの事情」と「いい・悪いの感覚」は、性質として残ります。
AIは、使う人の家計も職場も知らないからです。
Q. AIの答えに、広告が混じる?
A. ChatGPTの無料版では、答えの下に広告が出ることがあります。
登録しないで使っても出ます。
健康や政治などの話題では出ません。
日本では、2026年8月11日から出ています(OpenAIの発表)。
広告ですすめられた物が、自分に合うとは限りません。
大きな買い物は、別のAIにも同じことを聞いてみてください。
広告の消し方と回数の決まりは、AIの選び方に書いています。
※広告の出方=OpenAIの公式ヘルプ(2026年10月14日に確認)。
健康・政治の話題と開始日=OpenAIの発表(2026年10月14日に確認)。
こういう人には、向きません
🎯 結論:AIの答えを、確かめずにそのまま使いたい人には向きません。
⚠️ こういう人には向きません
- AIの答えを、確かめずにそのまま使いたい人。
この記事は、使う前に4つ確かめる前提です。 - 決めることまで、AIに任せたい人。
この記事は、判断は人、作業はAIと分ける前提です。



全部を疑ってたら、疲れちゃうよ。確かめるのは4つだけでいいんだ。
まとめ|苦手なこと早見表
🎯 結論:苦手を先に知り、答えをそのまま使う前に、4つだけ確かめます。
| 苦手なこと | 何が起きるか | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 最新の出来事 | 古い情報が新しい顔で出る | 公式を自分で開く(確認①) |
| 正確な数字 | それらしい数字を出す | 出どころを確かめる(確認②) |
| 命とお金の判断 | それらしく答えるが、責任は取れない | 決めるのは専門家と自分(確認③) |
| あなたの事情 | 一般論が返ってくる | 事情を先に書く |
| いい・悪いの感覚 | 多くの人が言いそうな答えが返る | 感覚の判断は人に聞く |
送る前には、もうひとつ。
確認の④「人の名前や勤め先を入れた?」が「はい」なら、消してから送ります。
「本当かどうか」と「自分にとってどうか」は、AIの外にあります。
そこを自分で持っていれば、残りは下書きとして安心して使えます。



苦手を知ってもらえると、ボクたちも助かるんだ。次は、どのAIにするかだね!


🚀 次の一歩:2段目「AIを選ぶ」で、最初の1本を決めましょう。
→ AIの選び方|無料枠で、はじめの1本を決める
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