2026年8月31日 公開
この記事は、AIのイロハの階段の5段目「AIを広げる」の記事です。
チャット型とエージェント型の違いを読んで、「型の違いはわかった。で、エージェント型には具体的に何ができるの?」となった人に向けて書きました。
例えばですが僕の場合、毎月25日の夜9時になると、うちのパソコンの中で、家計簿の転記が始まります。
1か月ぶんの買い物の記録を読んで、項目ごとに仕分けて、表に書き込むところまで。
僕はその時間、パソコンの前にいません。
初めてこれが動いた日、感動と同時に正直ちょっとゾッとしました😱
この記事では、コードが書けない僕が実際にAIへ任せている仕事を、数字ごと全部見せます😌
ことわりがない限り、この記事は全部「作業を任せるAI(エージェント型)」の話です。
📗 この記事でわかること
- AIに任せられる仕事の、6つの型。
- 僕の家で実際に動いている例を、数字つきで4つ。
- どこまで任せて、どこから自分でやるか。
僕の線引き。
結論|「数が多い」か「手順が決まっている」なら任せられます
🎯 結論:見分け方は2つだけです。数が多い作業か、やり方が毎回同じ作業か。
どちらかに当てはまれば、たいてい任せられます。
逆に「その場で考えて決めること」は向きません。
何を大事にするかは、こちらが決めるしかないからです。
この線は最後の章でくわしく引きます。まずは「何ができるか」の全体からです。

前提をひとつ。僕はClaudeの「エージェント機能」(Claude Code・有料プランに含まれます)を使っています。
会社によっては無料で試せる道もあります(ChatGPTのCodexなど)。この記事では、道具の名前より「何が起きるか」を主役にしています。
第1部|こんなことまでできる。6つの型
僕が任せてきた仕事を並べたら、6つの型に分かれました。
どれも、チャット型の「答えを教えてくれる」とは別のことが起きています。

型1|入れる・書き込む
調べた結果を、こちらのカレンダーや表に直接書き込むところまでやります。
- 家族の予定を、カレンダーへまとめて登録する。
- 家計簿のアプリを読んで、集計表へ転記する。
- ブログの設定画面を開いて、変更して、保存する。
型2|まとめて直す
1個ずつなら自分でもできる直しを、何十・何百か所いっぺんにやります。ここは数の勝負です。
- 文書29本の書式を、254か所まとめて修正する。
- たまった記録480件を、新しい分け方で仕分け直す。
- 散らかったフォルダや写真を、ルールを決めて整理する。
型3|調べて回る
検索して終わりではなく、いくつものサイトを実際に開いて回り、結果を1枚に揃えます。
- 10社の公式ページを見て、料金が変わっていないか突き合わせる。
- 旅行の宿の空きと値段を、予約サイトまで見に行って比べる。
- スマホの料金プランを調べて、乗り換え候補を絞る。
- ブログ検索の成績表を開いて、どの記事がどう読まれたか分析する。
型4|作る
文章だけではありません。形のあるものが出てきます。
- 記事に入れる図解の画像を作って、入れて、使い終わった元ファイルを片づける。
- 句読点の抜けや書式の乱れを一括で点検する、自分専用の道具を作る。
- 家族で使う小さなアプリを作る。
以前ここで紹介した言い方が、僕はいちばん気に入っています。
チャット型は答えをくれます。任せる型は、道具を置いていってくれます。
型5|決まった時間に、自分から動く
⭐ ここが、僕がいちばん驚いたところです。
頼んだときに動くのではなく、時間が来たら勝手に動きます。
- 毎晩決まった時刻に、届いたメールを確認して、要点だけ報告する。
- 週2回、AIの新しいニュースを調べて、僕に関係ある分だけまとめる。
- 毎月25日の夜9時に、家計簿の転記を始める(冒頭の話がこれです)。
ハルここまで来ると「聞いたら答えるAI」とは、もう別の生き物でしょ?ボクたち、留守番もできるようになったんだ。
型6|申し込みの手前まで進める
広告サービスの案件選びと提携の申請、スマホのプラン変更の入力。
こういう「画面に打ち込んでいく作業」も、進めてもらえます。
ただし⚠️ 最後の確定だけは別の話です。これは第3部で。
第2部|実際に任せると、こうなる。僕の例を4つ
型の一覧だけだと、まだ他人事だと思います。
ここからは、うちで実際に起きたことを4つ、細かく書きます。
→ 任せている最中に、目の前の画面がどう動くのか。そのようすは Claudeを使ってみた|画面が勝手に動いて、ゾッとした話 に書きました。
例1|家族の予定274日ぶんを、カレンダーに入れた
僕はアプリ、妻は紙で管理していました。
散らばっていた家族の予定を共有するために、Googleカレンダーへ引っ越すことにした日の話です。
手でやったら、数日がかりの罰ゲームです。
まとめて頼んだら、274日ぶんが一気に入りました。
そして驚いたのが、僕と妻のGoogleカレンダーを共有する設定まで行えたこと😳
それぞれの予定について、色分けなども要望するとやってくれました。
僕がやったのは、元の予定表を渡すことと、見やすいように要望を伝えただけ。
チャット型なら「引っ越しの手順」を教えてくれて終わり。任せる型は、引っ越しそのものが終わります。
変更があった時も、「こう変わったから入力して」と説明するか、勤務表の写真を読み込ませるだけで入力し直してくれます。
例2|毎月かならず来る家計簿を、来なくした
僕は、マネーフォワード MEという家計簿アプリを使っています。
毎月の家計簿の転記は、毎月かならず来る面倒な作業でした。
いまは月に1回、決まった日に自動で走ります。
僕は翌朝、報告と仕分けの結果だけ確認します。
コツがひとつあります。最初の1回は、隣で一緒にやること。
「これは食費」「これは水道光熱費」と判断の基準を渡しておくと、翌月からその基準で動いてくれます。
💡 毎月来る作業は、「毎月頼む」ではなく「1回教えて、あとは任せる」に変えられます。
ちなみに、家計の中身の話(何をどう見直したか)は、僕がもう一つ書いているブログのほうで書いています。
こちらでは「任せ方」だけ扱います。
例3|家族旅行の計画を、丸ごと組んでもらった
1泊2日の家族旅行の前、行き先の公式サイトと予約サイトを見て回ってもらいました。
出てきたのは、宿の空きと値段の比較、施設ごとの営業時間と受付の締め切り、当日に回る順番。
同じ宿でも、部屋の指定をやめると安くなるプランまで見つけてきました。
最後は、電波がなくても開ける「しおり」のファイルにまとまりました。
⚠️ ただし途中で1回、もう終了していた施設を「おすすめ」として出してきました。
最後に公式サイトで確かめる工程だけは、外してはいけません。この失敗談は、いずれ1本の記事にします。



ボクたちの頭の中は、少し前の世界のままのことがあるんだ。「いまの公式を見て」って言われると、見に行けるんだけどね。
例4|文書29本の直しを、まとめて。そして失敗した話
ブログの記事29本の書式を揃え直したときは、254か所の修正が数分で終わりました。
手でやっていた頃の自分に教えてあげたい速さです。
例えば、このブログでも途中までは一人称を「僕」ではなく「私」で表現していましたが、一言お願いしただけで、全記事を一気に変更してもらいました。
ただ、この型では失敗もしています。
僕は実際に、置き換えてはいけない言葉まで置き換えてしまったことがあります。
「アイ」という名前を替えたら、関係のない言葉の中の「アイ」まで変わってしまったんです。
ですが、それも編集した後は添削も行うというルールを決めておくことで、AIが勝手にミスに気づいて修正してくれました。
第3部|どこまで任せて、どこから自分か
🎯 結論:僕の線はこうです。
調べる・下ごしらえ・入力まではAI。「進めていい」を決めるのは僕。


実際に任せてみると、意外なことに気づきます。
AIは勝手に暴走するどころか、かなりの頻度で「進めていいですか?」と許可を求めてきます。
最初のころは、これに戸惑いました。
何の許可を求められているのか分からないまま、OKを押すのが怖かったんです。
だから僕は、取り決めをひとつ作りました。「何をしようとしていて、何が起きるのかを、分かる言葉で説明してから聞いて」。
いまはさらに整理が進んで、「取り返しがつかないことだけ聞いて、あとは進めてOK」まで来ています。
この取り決めができてから、任せるのが一気にラクになりました。
スマホのプラン変更のときが、まさにこの形でした。
プラン探しも、申し込み画面の入力も、入力に間違いがないかの確認も、AI。
僕がやったのは、AIには操作できなかった一部の画面と、画面を見ながら「これで申し込もう」と決めることでした。
大事なのは、ボタンをどちらの指で押すかではありません。
決める人が自分であること。ここが崩れなければ、かなり深くまで任せられます。
それでも、丸ごとは任せないもの3つ
- 💰 お金が確定する瞬間:申し込み・契約・支払い。
下ごしらえまでにする。 - ❌ 消す操作:ファイルや記録の削除。
消してよい一覧を見てから、自分で判断する。 - 📣 外に出す操作:投稿や送信など、他人の目に触れるもの。
出る前に必ず自分で読む。
共通点は「取り返しがつかない」こと。
逆に言えば、元に戻せる作業は、失敗しても学びで終わります。だから安心して任せられるんです。
できないことも、普通にあります
たとえば、ある投稿サービスの予約画面は、僕の環境ではAIが操作できませんでした。
文面はAIが作り、登録は僕が貼り付けています。
「全部できる」わけではなく、できる場所とできない場所が、やってみると分かってくる。これが正直なところです。



ボクたちは手が速いぶん、間違えるときも速いんだ。だから「進めていい?」って聞ける相手がいるのは、ボクたちにとっても安心なんだよ。
まとめ|任せ方の早見表
| 仕事の型 | 例 | どこまで任せる |
|---|---|---|
| 入れる・書き込む | カレンダー274日・家計簿の転記 | 全部。あとで抜き打ち確認 |
| まとめて直す | 29本254か所・記録480件 | 実行前に変更一覧を見る |
| 調べて回る | 公式10社・旅行・プラン探し | 全部。最後だけ公式で裏取り |
| 作る | 画像・道具・小さなアプリ | 全部。使って直す |
| 時間が来たら動く | 毎晩のメール・月1の家計簿 | 全部。報告だけ読む |
| 申し込む | 提携申請・プラン変更の入力 | 入力まで。確定は自分 |
「数が多い」か「手順が決まっている」なら任せる。
「取り返しがつかない」瞬間だけ、自分が持つ。
この2行だけ持ち帰ってもらえれば、この記事は成功です🚀
🚀 次の一歩:任せてみたくなると、次に気になるのはお金の話のはずです。
→ ChatGPTは月20ドル?日本では3,000円|課金の判断軸
そもそもチャット型とエージェント型って何が違うの?という方は、1段目のこちらから。
→ AIの種類|チャット型とエージェント型の違い
※本記事は公開情報と僕(さとる)の使用経験に基づく内容です。
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