プロンプトの書き方|5つ覚えれば答えが変わります

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AIは、察してくれない|覚えるのは5つだけ(AIのイロハのアイキャッチ)

2026年7月9日 公開|2026年10月16日 更新

この記事は、AIのイロハの階段の3段目「AIを始める」の記事です。
「プロンプト」は、AIへの頼み方のことです。

ずれた一言に「何をしたいのか」を1文足して、打ち直す。

まだ一度もAIに話しかけていない人は、先にChatGPTの始め方で最初の一言を送ってください。
なぜこの答えになるのかは、この先で順に見ていきます。
3社の公式の書き方ガイドも、そろって「具体的に書く」を勧めています。

今日やることは1つです。
ふだん使うAIで、ずれた一言に「何をしたいのか」を1文足して送ります(5分ほど)。
思い出せない人は「お礼のメールを書いて」で試せます。
今日できない人は、明日の朝にスマホのアラームを1つ入れてください。
名前は「1つ足して頼む」です。

ハル

ボクたち、書いてないことは察せないんだ。何をしたいのか、1文だけ教えてほしいな。

📗 この記事でわかること

  • 今日やる1つ(「何をしたいのか」を1文足して打ち直す)
  • 1文足すだけで、答えがどれだけ変わるか(実際に送った答え)
  • 覚えるのはこの5つ、という基本
  • それぞれの「うまくいかない書き方」と「うまくいく書き方」
  • そのまま打ち込める頼み方の型

目次

結論|覚えるのは5つ。今日は1つめだけ

🎯 結論:むずかしい言葉は要りません。5つの見出しだけ頭に入れておけば足ります。

覚えることひとことで言うと
1. くわしく書くまず「何をしたいのか」を足す
2. 役をお願いする「あなたは○○の人です」
3. 形を決める「箇条書きで」「表で」
4. 分けて頼む「まず1つめだけ」
5. 言い直す一回で決めようとしない

3社(ChatGPTのOpenAI・Claudeを作っているAnthropic(アンソロピック)・GeminiのGoogle)の公式の書き方ガイドとも、「具体的に書く」「例を見せる」「役割を伝える」を勧めています。
Anthropicは、「なぜそれが大事なのか」を書き添えると答えが的確になる、とも書いています(OpenAI/Anthropic/Google・2026年10月4日に確認)。

残りの4つは、1つめが身についてからで間に合います。


まず、1文足すと答えがどれだけ変わるか

🎯 結論:同じことを頼んでも、1文足すだけで、返ってくるものが別物になります。

❌ 1文足す前

お礼のメールを書いて

2026年10月4日、ログインしない画面のChatGPTに送った結果です(一部)。

先日はお時間をいただき、誠にありがとうございました。
お忙しい中、貴重なお話を伺うことができ、大変参考になりました。
今回いただいたお話を今後に活かしてまいりたいと思います。

丁寧な文です。
でも、お礼の中身(資料を用意してもらった)が入っていません。
AIはこちらの事情を知らないので、どこにでも使える「お話を伺った」お礼にしています。

✅ 1文足した後

お礼のメールを書いて。資料を用意してくれた取引先に、次回もお願いしたいと伝えたい

同じ日に、別の会話で送った結果です(一部)。

このたびは、資料をご準備いただき、誠にありがとうございました。
お忙しい中、迅速にご対応いただき、大変助かりました。
また次回もご相談させていただくことがあるかと存じますので、その際にはぜひお力添えいただけますと幸いです。

足したのは1文だけです。
それで「資料のお礼」と「次回もお願いしたい」の2つが、ちゃんと入りました。

自分でも試したら、下の2行をスマホのメモアプリか紙に書き写して、埋めてください。
うまくいった頼み方は、あとで何度も使えます。

足した1文:
答えはどう変わった:

1つめ|くわしく書く

🎯 結論:AIは察してくれません。頭の中にある条件を、言葉にして渡します。

僕たちは人に頼むとき、たくさんのことを省略しています。
相手が事情を知っているからです。
AIは何も知らないので、省略した分を書き足すだけで答えが変わります。

僕が足す1文で迷ったら、まず「何をしたいのか」を選びます。
40代になると、言わなくても通じる相手との付き合いが長くなります。
省略に慣れているぶん、何をしたいのかを先に書くのが効くと僕は考えています。

足すとよいこと(まずは「何をしたいのか」から)

  • 何をしたいのか:お礼を伝えたいのか、断りたいのか、次の約束を取りたいのか。
  • 誰が読むのか:取引先か、同僚か。
    初めての人か、くわしい人か。
  • どのくらいの長さか:「3行で」「500字以内で」。
  • どんな雰囲気か:「かたい言葉で」「やさしい言葉で」。
  • 見本があれば見せる:「こんな感じで」と、前に書いた文を1つ貼る(名前は伏せる)。

全部を毎回書く必要はありません。
まず「何をしたいのか」の1文だけ。足りなければ、そこから足していけば十分です。


例:歓迎会のあいさつ

足す前:「歓迎会のあいさつを考えて」

足した後:「新しく入った人の歓迎会で話す、1分ほどのあいさつを考えてください。場はくだけた雰囲気で、聞くのは10人ほどです。案を3つお願いします。」

足したのは、何をしたいのか(歓迎会であいさつ)・誰が聞くのか(10人ほど)・長さ(1分)・雰囲気(くだけた)の4つです。


2つめ|役をお願いする

🎯 結論:文の頭に「あなたは○○の人です」と足すと、答えの角度が変わります。

同じ質問でも、誰に聞くかで返事は違います。
AIにも同じことを頼めます。

よく使う役

  • 「あなたは、初めての人に教えるのが上手な先生です」
  • 「あなたは、読み手の立場で厳しく見る編集者です」
  • 「あなたは、むずかしい話をやさしく言い換えるのが得意な人です」

💡 コツは、肩書きよりも「どんな話し方をしてほしいか」で選ぶことです。


例:文章を直してもらう

足す前:「この文章を直して」

役を足して、2026年10月4日にログインしない画面のChatGPTへ送りました。

あなたは、初めての人に教えるのが上手な先生です。次の文章を、中学生でも分かる言葉に直してください。「本日の会議は資料の不備により延期となりましたので、各位におかれましてはご了承くださいますようお願い申し上げます」

返ってきた答えです。

今日の会議は、資料に足りないところがあったため、延期になりました。ご理解ください。

「各位」「ご了承くださいますよう」のようなかたい言葉が、ふつうの言葉に置きかわりました。

⚠️ 役をお願いしても、中身の正しさは保証されません

「あなたは税理士です」と書いても、AIが税理士になるわけではありません。
変わるのは話し方と切り口だけです。
お金や制度、健康のように、間違えると困ることは、必ず公式の情報で確かめてください(確かめ方はAIのもっともらしい間違い)。


3つめ|形を決める

🎯 結論:どんな形で返してほしいかを書くと、あとで整え直す手間が消えます。

頼める形

  • 箇条書きで:並んだ情報を見比べたいとき。
  • 表で:項目ごとに比べたいとき。
  • 順番に:手順を知りたいとき。
  • 見出しをつけて:あとで文章に使うとき。

例:比べたいことを表にする

足す前:「在宅勤務と出社の違いを教えて」

形を足して、2026年10月4日にログインしない画面のChatGPTへ送りました。

在宅勤務と出社の違いを、表にしてください。比べる項目は、通勤の時間・集中しやすさ・相談しやすさの3つでお願いします。

返ってきた表です(そのまま写しています)。

比べる項目在宅勤務出社
通勤の時間ほぼ不要。時間を有効に使える必要。移動時間がかかる
集中しやすさ集中しやすい。自分の環境を整えやすい集中しやすい場合もある。仕事と生活を切り替えやすい
相談しやすさやや相談しにくい。チャットやオンライン会議が中心相談しやすい。その場ですぐ話しかけられる

表が崩れて返ってきたら、「表にし直して」と言い直せば大丈夫です(5つめ)。


4つめ|分けて頼む

🎯 結論:頼みごとが3つ以上あるときは、順番を書いて「まず1つめだけ」と頼みます。

途中の答えを自分の目で確かめながら進められるのが、分けて頼むよさです。
最近のAIは自分で段取りを考えるものも増えていますが、「途中で確かめたいとき」は今も役に立つ、とAnthropicの公式ガイドにあります。

そのまま打ち込める型

順番は、1つめ=○○、2つめ=△△、3つめ=□□。まず1つめだけお願いします。

会議の記録を分けて頼んだ結果

架空の会議の記録を、2026年10月4日にログインしない画面のChatGPTへ送った結果です。

会議の記録を整理してもらいます。順番は、1つめ=全体を3行にまとめる、2つめ=やることを表にする、3つめ=決まったことを3行にまとめる。まず1つめだけお願いします。記録:来月の社内イベントは15日に決定。会場はAさんが今週中に予約。案内文はBさんが来週月曜までに作る。予算は前回と同じ。

返ってきたのは、1つめの3行だけでした。

来月の社内イベントは15日に開催することが決定。
会場はAさんが今週中に予約する。
案内文はBさんが来週月曜までに作成し、予算は前回と同じとする。

続けて「次は2つめをお願いします」と打つと、担当・やること・期限の表が返ってきました。

Aさん|会場を予約する|今週中
Bさん|案内文を作成する|来週月曜まで

💡 長い記録を貼るときは、記録を先に貼り、頼みごとを最後に書くとよい、とGoogleの公式ガイドにあります。
1つ見て、よければ次へ。
会社の記録を使うときは、名前や社名を伏せてから貼ってください(入れてよいかの線引きは資料の下書きの記事に)。


5つめ|言い直す

🎯 結論:一回で決めようとしなくて大丈夫です。

最初の答えは、たたき台だと思ってください。
そこから2、3回言い直すほうが、最初の頼み方に悩むより早く着きます。

言い直しの言葉

  • 「もっと短くしてください」
  • 「例をもう3つ足してください」
  • 「中学生でも分かる言葉に直してください」
  • 「そこだけ、もう少しくわしくお願いします」

丁寧な言葉づかいでなくてかまいません。
「短く」だけでも通じます。

ハル

ボクも最初の答えは、たたき台のつもりで出してるんだ。遠慮なく直させてね。

何回直しても近づかないときは、新しい会話にして、最初に「何をしたいのか」を書いて頼み直してください。


僕がいちばん長くつまずいたこと

🎯 結論:しばらくAIのせいにしていました。

使いはじめた頃、思ったものが出てこないたびに「まだこの程度か」と思っていました。
あるとき、ためしに同じことを、条件を足して頼み直してみたんです。
別物が返ってきました。

AIが賢くなったのではなく、僕の頼み方が変わっただけでした。
ここに気づくまで、ずいぶん遠回りをしました。

だからこの記事も、テクニック集のつもりでは書いていません。
省略しないで書く。それだけの話です。


書き方でつまずく3つ|よく出る質問

🎯 結論:記号は要らない・AIごとに変えなくていい・長さは1〜3文から。

Q. 記号や英語を使ったほうが、いいんでしょうか?

A. 短い頼みごとなら要りません。ふつうの日本語で大丈夫です。
「#」や「“`」(文章を囲む記号)は、長い指示や、指示と貼りつけた文章が混ざるときに、区切りとして役立つと公式ガイドにあります(見た公式ページは末尾に)。
初めのうちに効くのは、記号より中身の具体さです。「短く」より「200字で」。

Q. AIごとに、書き方を変える必要はありますか?

A. 初めのうちは、変えなくて大丈夫です。
結論で書いたとおり、3社の公式ガイドの向きは同じです。
細かいコツは会社ごとに少しずつ違いますが、「何をしたいのかを書く」はどのAIでも使えます。

Q. どのくらいの長さで書けばいいですか?

A. 最初は1〜3文で十分です。
用件の1文に、「何をしたいのか」の1文。
足りなければ、返ってきた答えを見てから足します(5つめの言い直す)。

ハル

記号より、何をしたいのかを書いてくれたほうが、ボクは助かるんだ。


まとめ|5つの早見表

🎯 結論:今日は1つめだけ。ずれた一言に「何をしたいのか」を1文足して、打ち直します。

覚えること足す言葉の例
くわしく書く「何をしたいのか」「誰向けに」
役をお願いする「あなたは○○の人です」
形を決める「表で」「箇条書きで」
分けて頼む「まず1つめだけ」
言い直す「もっと短く」

うまくいった頼み方は、スマホのメモアプリに1枚まとめて残してください。
たまってくると、毎回考えなくてよくなります。

⏰ スマホのアラームを明日の朝に1つ。
名前は「1つ足して頼む」。
鳴ったら、別の用事を1つ、最初から「何をしたいのか」を入れて頼んでみてください。
たとえば「来週の会議の日程を相談するメールを書いて。相手の都合を先に聞きたい」です。
AIの選び方やChatGPTの始め方の記事でアラームを入れた人は、
新しく作らず、その名前を書きかえてください。

ハル

「何をしたいのか」の1文、待ってるね!

⚠️ こういう人には向きません

まだ一度もAIに話しかけていない人。
先にChatGPTの始め方で、最初の一言を送ってからのほうが、この記事は役に立ちます。

🚀 次の一歩:頼み方を1つ足せたら、あとは仕事や家のどこで使うかです。
→ AIの使い道9場面|仕事と家で、毎週ある用事を1つ選ぶ

見た公式ページ(2026年10月4日)=OpenAIの書き方ガイド/Anthropicの書き方ガイド/Googleの書き方ガイド


※本記事は公開情報と僕(さとる)の使用経験に基づく内容です。
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この記事を書いた人

さとる(40代・5人家族)

非エンジニアです。調べものは Perplexity と Gemini、文章を書くのは Claude、画像づくりは ChatGPT(手直しは Canva)。1本に絞らず、やりたいことで持ち替えて使っています。

「ちょっと先を歩いている同じ立場の人」として、AIの選び方・任せ方を発信しています。

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