2026年7月9日 公開|2026年9月2日 更新
この記事は、AIのイロハの階段の3段目「AIを始める」の記事です。
AIを触ってみて「思っていたのと違う答えが返ってくる」と感じた人が、次に読む1本として書きました。
先に答えをお伝えします。
答えがピンとこないのは、たいていAIのせいではありません。聞き方を少し変えるだけで、返ってくるものが変わります。
ハルボクの聞き方が悪いってこと? どう直せばいいの?
悪いというより、AIは察してくれないだけです。
覚えることは5つしかありません。順番に見ていきます。
📗 この記事でわかること
- 同じことを聞いても、書き方で答えがどれだけ変わるか。
- 覚えるのはこの5つだけ、という基本。
- それぞれの「うまくいかない書き方」と「うまくいく書き方」。
- そのままコピーして使える頼み方の型。
結論|覚えるのは、この5つだけです
🎯 結論:むずかしい言葉は要りません。5つの見出しだけ頭に入れておけば足ります。
| 覚えること | ひとことで言うと |
|---|---|
| 1. くわしく書く | ぼんやり頼まない |
| 2. 役をお願いする | 「あなたは○○の人です」 |
| 3. 形を決める | 「箇条書きで」「表で」 |
| 4. 分けて頼む | 「まず○○、次に△△」 |
| 5. 言い直す | 一回で決めようとしない |
この5つは、どのAIでも同じように効きます。
ChatGPTでもClaudeでもGeminiでも、やることは変わりません。
まず、書き方でどれだけ変わるか
🎯 結論:同じことを聞いても、返ってくるものが別物になります。
プロンプトというのは、AIに出す指示文のことです。
むずかしく考えなくて大丈夫です。要するに「頼み方」です。
同じことを、2通りで頼んでみます
❌ うまくいかない書き方
ブログの書き方を教えて。
これだと、AIは「タイトルの付け方は」「構成は」と一般論を延々と返してきます。
量は多いのに、自分に使えるところがありません。
✅ うまくいく書き方
これから、AIを初めて使う人向けのブログ記事を書きます。
テーマはChatGPTの始め方です。
読みやすい構成と、書き出しの案を3つ、それぞれ300字以内で書いてください。
今度は、そのまま使える形で返ってきます。
違いは「誰に向けて」「何について」「どんな形で」を書いたかだけです。
1つめ|くわしく書く
🎯 結論:AIは察してくれません。頭の中にある条件を、言葉にして渡します。
僕たちは人に頼むとき、たくさんのことを省略しています。
相手が事情を知っているからです。
AIは何も知らないので、その省略した分をそのまま書き足すだけで変わります。
足すのはこの4つ
- 何のために:仕事の資料なのか、自分用のメモなのか。
- 誰が読むのか:初めての人向けか、詳しい人向けか。
- どのくらいの長さか:「3行で」「500字以内で」。
- どんな雰囲気か:「かたい言葉で」「やさしい言葉で」。
やってみると、こうなります
うまくいかない例:「歓迎会のあいさつを考えて」
うまくいく例:「新しく入った人の歓迎会で話す、1分ほどのあいさつを考えてください。
場はくだけた雰囲気で、聞くのは10人ほどです。
案を3つお願いします。」
場面・長さ・雰囲気・数。
この4つを足しただけで、そのまま使える文になります。
2つめ|役をお願いする
🎯 結論:文の頭に「あなたは○○の人です」と足すだけで、答えの角度が変わります。
同じ質問でも、誰に聞くかで返事は違います。
それをAIの中でやってもらう、というだけの話です。
よく使う役
- 「あなたは、初めての人に教えるのが上手な先生です」
- 「あなたは、読み手の立場で厳しく見る編集者です」
- 「あなたは、むずかしい話をやさしく言い換えるのが得意な人です」
💡 コツは、肩書きよりも「どんな話し方をしてほしいか」で選ぶことです。
資格の名前を出しても、答えが正しくなるわけではありません。
やってみると、こうなります
うまくいかない例:「この文章を直して」
うまくいく例:「あなたは、初めての人に教えるのが上手な先生です。
次の文章を、中学生でも分かる言葉に直してください。」
役をお願いしないと、直し方は無難な方向に寄ります。
役があると、その立場から見た直し方になります。
⚠️ 役をお願いしても、中身の正しさは保証されません
「あなたは税理士です」と書いても、AIが税理士になるわけではありません。
変わるのは話し方と切り口だけです。お金や制度、健康のように、間違えると困ることは、必ず公式の情報で確かめてください。
3つめ|形を決める
🎯 結論:どんな形で返してほしいかを書くと、あとの手間が消えます。
これがいちばん手軽で、効きます。
文章でだらだら返ってきたものを整え直す時間が、まるごとなくなるからです。
頼める形
- 箇条書きで:並んだ情報を見比べたいとき。
- 表で:項目ごとに比べたいとき。
- 順番に:手順を知りたいとき。
- 見出しをつけて:あとで文章に使うとき。
やってみると、こうなります
うまくいかない例:「ChatGPTとClaudeの違いを教えて」
うまくいく例:「ChatGPTとClaudeの違いを、表にしてください。
比べる項目は得意なこと・苦手なこと・初めての人に向いているかの3つでお願いします。」
表で返ってくるので、そのまま資料に貼れます。
4つめ|分けて頼む
🎯 結論:長い頼みごとは、1回に詰め込まず、順番に分けます。
一度にあれもこれもと頼むと、抜け落ちが出ます。
人に頼むときと同じで、ひとつ終わってから次、のほうが確実です。
そのまま使える型
これから、次の順番で進めてください。
1つめ:○○してください
2つめ:次に△△してください
3つめ:最後に□□してください
まず1つめだけ、お願いします。
最後の1行がだいじです。
「まず1つめだけ」と書かないと、AIは全部いっぺんに返してきます。
やってみると、こうなります
うまくいかない例:「会議の記録を要約して、やることを抜き出して、誰がいつまでにやるか表にして、決まったことも3行でまとめて」
→ どれかが抜けたり、雑になったりします。
うまくいく例:分けて頼みます。
これから、会議の記録を整理してもらいます。
次の順番でお願いします。
1つめ:全体を3行にまとめる
2つめ:やること(誰が・いつまでに・何を)を表にする
3つめ:決まったことを3行にまとめる
まず1つめだけ、お願いします。
5つめ|言い直す
🎯 結論:一回で決めようとしないこと。ここがいちばん大事です。
最初の答えは、たたき台だと思ってください。
そこから2、3回言い直すほうが、最初の頼み方に悩むより早く着きます。
言い直しの言葉
- 「もっと短くしてください」
- 「例をもう3つ足してください」
- 「中学生でも分かる言葉に直してください」
- 「そこだけ、もう少しくわしくお願いします」
ていねいな言葉づかいでなくてかまいません。
「短く」だけでも通じます。



そっか。一発で当てにいかなくていいんだ。
そうです。
うまい人は、いい指示文を一発で書いているのではありません。直すのが速いだけです。
僕がいちばん長くつまずいたこと
🎯 結論:しばらくAIのせいにしていました。
使いはじめた頃、思ったものが出てこないたびに「まだこの程度か」と思っていました。
あるとき、ためしに同じことを、条件を足して頼み直してみたんです。
別物が返ってきました。
AIが賢くなったのではなく、僕の頼み方が変わっただけでした。
ここに気づくまで、ずいぶん遠回りをしました。
だからこの記事も、テクニック集のつもりでは書いていません。
省略しないで書く。それだけの話です。
まとめ|5つの早見表
この記事の内容を、1枚にまとめます。
| 覚えること | 足す言葉の例 | 効くところ |
|---|---|---|
| くわしく書く | 「誰向けに」「何字で」 | ぼんやりした答えが減る |
| 役をお願いする | 「あなたは○○の人です」 | 答えの切り口が変わる |
| 形を決める | 「表で」「箇条書きで」 | あとで整える手間が消える |
| 分けて頼む | 「まず1つめだけ」 | 抜け落ちがなくなる |
| 言い直す | 「もっと短く」 | いちばん効く。回数で寄せる |
全部を一度に使う必要はありません。
今日は「形を決める」だけやってみてください。手軽なわりに、変化がいちばん分かりやすいところです。



ボク、さっそく「表で」ってつけてみる!
🚀 次の一歩:覚えたら、あとは実際の場面で使うだけです。
仕事でよくある「資料の下書き」から試すと、手応えがいちばん分かります。
→ AIで資料の下書きを作る具体例3つ|時短のテンプレート集
ここが階段の3段目です。まだAIを触っていない人は、ひとつ前の段から。
→ ChatGPTの始め方|スマホで5分、無料のままで使えます
※本記事は公開情報と僕(さとる)の使用経験に基づく内容です。
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