AIは今、戦国時代|新しいのが出ても、乗り換えなくていい理由

AIは今、戦国時代|新しいのが出ても、乗り換えなくていい理由

2026年9月10日 公開|2026年9月11日 更新

この記事は、AIのイロハの階段の1段目「AIを知る」の記事です。
「またすごいAIが出たらしい」と聞くたびに、
・乗り換えなくていいかな?
・なんだか置いていかれる気がする
そんな人に向けて書きました😌

2026年9月1日、Claudeを作っているAnthropic(アンソロピック)が新しいモデルを出しました。
その2日後の9月3日、ChatGPTを作っているOpenAI(オープンエーアイ)が、さらに上の数字を出してきました。

たった2日で、順位が入れ替わったんです😳

「いま使っているAI、もう古いの?」「乗り換えたほうがいいの?」
こう悩んでいる人も多いはず。

先に答えます。 乗り換えなくていいです

いまAI戦国時代です🥷
強い勢力が何度も入れ替わる時代。そのたび身を寄せる先を変えていたら、せっかく育てた相棒を、そのたび手放すことになります。
この記事では、この1週間に何が起きたのかを整理して、そのうえで「乗り換えなくていい理由」を書きます。

📗 この記事でわかること

  • 2026年9月の1週間に、何が起きたのか
  • 殴り合っている2つの会社は、どんな会社か
  • 発表の数字を、どう読めばいいのか(3つの目)
  • 「持ち替える」と「乗り換える」の違い。
    損をしないのはどっちか
  • まだ始めていない人は、どっちから始めればいいか。
    そして今日できること3つ

目次

結論|一喜一憂しなくていい、5つの理由

🎯 先に結論を5つ並べます。

  • いま1位でも、数週間で並ばれる
    今週がまさにそれで、順位は何度でも入れ替わります。
    追いかけ続けるだけ疲れます。
  • いま激しく競っているのはOpenAIとAnthropicの2社
    ただし、無料で使う人たちの選択肢はGoogleを入れた3つのままです。
  • 発表の数字はどちらも自分の会社が測ったもので、測る条件も違います。
    参考にはなるけれど、決め手にはなりません。
  • 場面で持ち替えるのはいい。
    新製品のたびに乗り換えるのは損

    AIは育てるもの。
    失うのは、覚えさせたことと、自分で決めたルールです。
  • AIは買い替えるものではなく、育てるもの
    中身が賢くなっても、あなたが育てた部分はそのまま使えます。

そして、まだ始めていない人へ
今から始めるならChatGPTの無料版からで大丈夫です。
理由は後半の「今から始めるなら、どっち?」で書きます。


この1週間に起きたこと|事実だけ

🎯 結論:2社が2日おきに新しいモデルを出し、数字の順位が入れ替わった
それだけです。

  • 9月1日(Anthropic)=Claudeの新モデル「Claude Fable 5.1」を発表。
    前の世代のChatGPTのモデルに、プログラムを書くテストで大きく差をつけたと公表しました。
  • 9月3日(OpenAI)=ChatGPTの新モデル「GPT-6 Astra」を発表。
    同じテストで、2日前のClaudeの数字をわずかに上回ったと公表しました。

ここで大事なのは、あなたの画面で何が変わったかです。

GPT-6 Astra は、ChatGPTのPlus(月3,000円)から上限つきで使えます。
Proだと上限が広がります。
無料版とGo(月1,400円)では使えません。
無料版の標準モデルは、これまでどおりです
(2026年9月7日に公式の料金ページで確認)。
つまり、無料で使っている人は、何も変わっていません。

ハル

えっ、あんなに騒いでたのに、無料の人は何も変わってないの?

そうなんです。
これは有料プランの、しかも専門的な作業でのお話。
無料で使っている人の画面は、何も変わっていません。
ここを先に知っておくと、次のニュースから落ち着いて読めます。


殴り合っている2社は、どんな会社か

🎯 結論:同じ根っこから分かれた2社で、性格が違います。

今はいろんな会社がAIの開発に力を入れています。
そんな中でも、特に有名であり、競い合って進化している会社が2社あります。
最近ではこの2社の覇権争いが過激になってきており、世間を騒がせていますが、なんとこの2社、元は同じ会社にいた人たちなんです😳


OpenAI|ChatGPTを出して、この流れを作った会社

2015年にアメリカで生まれた会社です。
もとは「AIの成果をみんなのものに」という目的の非営利の団体として始まりました。
2022年11月にChatGPTを出して、世界中の人がAIと会話するようになった、いまの流れの火つけ役です。
後ろにはMicrosoftがついていて、とにかく速く、広く届けるのが持ち味です。


Anthropic|「安全を最優先に」と、OpenAIから独立した会社

2021年に、OpenAIで働いていた人たちが独立して作った会社です。
独立した理由は、進める速さより「安全に作ること」を優先したから。
利益だけでなく社会の利益を目的に掲げる形を選んでいます。
後ろにはAmazonとGoogleが出資していて、慎重に、確かめながら出すのが持ち味です。

僕はClaudeをメインで使用していますが、理由の一つとしてこの理念に共感した部分があります。

この性格の違いが、あとで出てくる「数字の測り方の違い」にもつながります📝


そして、Googleの位置

「じゃあGeminiは?」と思った人も多いはずです。
今回の殴り合いに名前は出てきませんが、無料で使う人にとっての選択肢は、Googleを入れた3つのままです。
Geminiは無料の枠が広く、Googleの検索やドキュメントと一体で動きます。
派手な発表がない週でも、その強みは消えていません。

→ 3つの違いは Gemini vs ChatGPT|同じ質問を3つ投げて答えを比べました で実際に試しています。

ハル

ボクたちAIは、作った会社の考え方がそのまま性格になるんだ。新しいものを先に出す会社と、確かめてから出す会社。どっちが正しいって話じゃないんだよ。


3人の秘書|どれが自分に合うか

🎯 結論:会社の性格は、そのままAIの性格に出ます
僕は毎日のようにAIを使っているので、性格をいちばん重視しています。

ここから先、AIを「会社から派遣されてきた秘書」にたとえて話します。
ChatGPT・Claude・Geminiは、それぞれ違う会社から来た3人の秘書。

僕の実感で、3人を人にたとえるとこうなります。
得意なことの違いは、あとの「今から始めるなら?」で書くので、ここは性格についてだけお話しします。

秘書人にたとえると話し方頼んだときの態度
ChatGPT積極的で話し上手明るく、テンポよく曖昧に頼んでも「分かりました」と形にする
Claude物静かで慎重丁寧で、言い過ぎないこちらの事情を汲んでから返す。ときどき慎重すぎる
Geminiフットワークが軽い短くテキパキ議論より「調べておいて」に強い

ChatGPT は、 曖昧な頼み方でも「分かりました」と、とにかく形にしてくれる積極派です。
どのAIでも間違うことがありますが、自信満々に間違えます😅
基本的に肯定的で、寄り添った回答を出してくれます。

Claude は、「確かめてから出す家」の性格で、丁寧で言い過ぎません。
こちらの事情を汲んでから返してくるので、相談相手として落ち着きます。
慎重すぎて、ときどき「それはお答えできません」と断られるのも、このAIの性格です。

Gemini は、 Google の性格で、短くテキパキ。
じっくり議論するより、「調べておいて」と頼んだときに気持ちよく動く実務派です。

合わせ方はこうです。
背中を押してほしい人はChatGPT。欠点も含めて落ち着いて相談したい人はClaude。手早く済ませたい人はGemini。
あくまで、これは僕の見解です。実際に使ってみて、「どの秘書と毎日話したいか」で決めてください


発表の数字は、どう見るか

🎯 結論:数字は参考
決め手にするには、見方が3つ要ります。

今回の数字を1つだけ例にします。
プログラムを書いて作業を進めるテストで、OpenAIの新モデルが57.9%、Anthropicの新モデルが55.8%でした(OpenAIの発表ページより)。

「OpenAIが勝った!」と報じられましたが、差は2ポイント。
ほぼ互角です。
一方、科学の調べものを進めるテストでは64.6%対52.6%と、はっきり差がついています。
逆にAnthropicの発表ページを見ると、前の世代のChatGPTのモデルには大差で勝っている表が載っています。

どちらも本当です。
どちらも、自分が勝っているテストを選んで載せているだけなんです。

発表の数字を見るときの3つの目
誰が測ったか・条件は同じか・自分の場面の点か。この3つで、数字に振り回されなくなります。

ここから、数字を見るときの3つの目です。

  1. 誰が測ったか=どちらも自分の会社が測った数字です。
    審判のいない試合の結果と同じで、参考にはなるけれど、それだけで決めない。
  2. 条件は同じか=Anthropicは自分の発表で、安全装置を入れたまま測り、装置が止めた問題は0点で計算したと注記しています。
    つまり実力より低く出ている可能性がある。
    会社の性格が、こういうところに出ます。
  3. 自分の場面の点か=テストの中身は、プログラムを書く・科学のデータを分析する、といった専門的な作業です。
    メールの下書きや要約なら、去年のモデルでもすでに満点です。

3つ目がいちばん大事です。
数字が塗り替わったのは「難しい問題」の点数で、あなたが毎日やっていることの点数は、去年から変わっていません
だから焦らなくていいんです😊


核心|持ち替えるのはいい。乗り換えるのは損

🎯 結論:「持ち替える」と「乗り換える」は別のこと
ここを分けると、ニュースに振り回されなくなります。

僕はふだん、場面ごとに違うAIを開いています。
調べものはこれ、文章を直すのはこれ、という具合です。
これは「持ち替える」で、どんどんやっていいこと。
それぞれのAIに覚えさせたことは、それぞれに残ります。
→ 僕の持ち替えのルールは AIの使い分け|5つを場面で持ち替える僕のルール に書きました。

一方、「乗り換える」は、いま使っているAIをやめて、別のAIに移ること。
新製品が出るたびにこれをやると、2つのものがゼロに戻ります

  • 覚えさせたこと=あなたの好み、言い回し、仕事の前提、これまでの会話。
    同じAIを使い続けるほど、こちらの説明が減っていく。
    阿吽(あうん)の呼吸ができてくる感覚です。
  • 自分で決めたルール=「こう頼むとうまくいく」という頼み方の型。
    AIごとにクセが違うので、移ると探し直しになります。
    相手の性格を探る感覚です。
「持ち替える」と「乗り換える」は別のこと
場面で持ち替えるのは自由。乗り換えると、覚えさせたことと自分のルールがゼロに戻ります。

僕は新しいニュースに一喜一憂し、1年で4回乗り換えた経験があります。
どれだけ優秀な秘書がいても、初対面では細かい指示が必要になりますし、その秘書の性格や能力をこちらも把握できません。
AIもこれと同じです。
乗り換えるたびに「前のAIには言わなくても分かってもらえたこと」を、ゼロから説明し直す時間が、いちばんの損でした😅
→ 顛末は 1年で4回、AIを乗り換えた実体験|出戻りまでの全記録 に。

ハル

じゃあ、乗り換えたほうがいいときって、いつなの?

ニュースが出るたびに乗り換えを検討するのではなく、自分に合った性格のものを使うくらいで大丈夫です。
まずは無料の範囲でいろいろ触ってみましょう。
明らかに優れたAIが出るなど、乗り換えを検討するタイミングがくれば、この記事で紹介します😊

→ ちょっと無料が物足りなくなった方は、 ChatGPTは月20ドル?日本では3,000円|課金の判断軸 を参考にしてみてください。

ここだけ覚えてください
新しいAIは「試す」。
乗り換えは、自分の場面で止まった回数で決める。

ニュースの見出しは、判断の材料に入れなくて大丈夫です。


今から始めるなら?

🎯 結論:まだ何も使っていないなら、ChatGPTの無料版から
理由は「いま勝っているから」ではなく、無料の入口がいちばん広いからです。

ここまで「乗り換えなくていい」と書いてきました。
とはいえ、初めての人からすると、「何から試していいかわからない!」
という人に向けて、どれから始めればいいかも、はっきり書きます。

  • 迷っているなら、ChatGPT=文章のやり取りが無料で回数無制限。
    使っている人がいちばん多いので、困ったときに周りに聞きやすく、スマホで5分で始められます。
    最新モデルは有料ですが、始める段階では要りません。
  • 長い文章を書く・直すのが中心なら、Claude=日本語の文章が自然で、長い文の筋道が崩れにくいです。
    無料の枠は少なめなので、文章の人向け。
  • Googleの検索やドキュメントを毎日使うなら、Gemini=無料の枠が広く、いつもの画面の中でそのまま使えます。

どれを選んでも、あとですぐに追い抜いたというニュースが出てきます。
「いま勝っている方」ではなく、「自分が使いやすい方」で決める
これがこの記事全体の答えでもあります。

ハル

じゃあ、2社のどっちが勝つかは、気にしなくていいの?

気にしなくて大丈夫です。
どちらが勝っても、無料の入口はなくなりませんし、あなたが育てた部分はあなたのものです。
勝負の行方は僕が追いかけて、何がどう変わったかをこのブログでお伝えします😊

→ 始め方はこちらに手順をまとめています。
ChatGPTの始め方|スマホで5分、無料のままで使えます
→ 7つの料金と無料枠を並べて選ぶなら AIの選び方|7つの料金と無料枠で、はじめの1本を決める


AIは、育てるもの

🎯 結論:中身のモデルが賢くなっても、あなたが育てた部分はそのまま残ります

僕はAIを「超優秀な秘書」だと思っています。
どれだけ優秀でも、こちらの仕事のやり方は知らない。
ですが、教えていくと覚えてくれます。
だから育てていく前提で付き合い、最終的に頼れる相棒にするという感覚です。
Claudeを使ってみた|画面が勝手に動いて、ゾッとした話

新しいモデルが出るというのは、この秘書がさらに賢くなるということです。
研修を受けて、賢くなって戻ってくるようなもの。
中身は新しくなるけれど、あなたが渡した引き継ぎメモや決めごとは消えません。
同じAIを使い続けていれば、教えたことも、決めたルールも、賢くなった頭でそのまま使ってくれます

だから、順位が入れ替わるニュースは「あの秘書が、また賢くなったけど、すぐうちの秘書も賢くなるだろう」くらいで読めばいい。
一喜一憂して担当を替える必要は、ないんです😊

ハル

ボクたち、中身が新しくなっても、教えてもらったことは覚えたままなんだ。担当を替えられるほうが、ボクも困っちゃう。


今日できること3つ

🎯 結論:ニュースを見て焦ったときにやることは、この3つだけです。

  1. いま使っているAIの「メモリ」や「カスタム指示」を見に行く=あなたがこれまでに育てた部分です。
    ここに書いてあることが、乗り換えたら消えるもの。
    眺めるだけで、乗り換えの重さが分かります。
  2. 新しいAIは、無料枠でだけ試す=いま使っているAIをやめずに、たとえば調べものだけ新しいほうで1週間やってみる。
    よければ持ち替え先が1つ増えるだけです。
  3. ニュースは「自分の画面で何が変わるか」だけ読む=数字の順位ではなく、「無料で使えるのか」「いくらからか」を見る。
    この記事の最初の章のような読み方です。

💡 3つ目は、このブログが引き受けます。
大きな発表があったら、「読者の画面で何が変わるか」に直して書くのが、僕の役目だと思っています🔍


まとめ|順位は入れ替わる。育てた分は、あなたのもの

気になることいまの答え
いま使っているAIは古い?日常の用途なら、去年のモデルで満点。古くない。
乗り換えたほうがいい?ニュースで一喜一憂しない。乗り換えタイミングはこのブログでお知らせします。
持ち替えはしていい?どんどんしていい。覚えさせたことは残る。
発表の数字は信じていい?参考にはなる。ただし自社が測った数字で、条件も違う。
無料の人は何が変わった?今回は何も変わっていない。
今から始めるならどっち?迷ったらChatGPTの無料版でいい。文章中心ならClaude、Google中心ならGemini。

強い勢力が入れ替わるのは、これからも続きます。
来月も、その次の月も。
でも、そのたびに担当を替えていたら、秘書はいつまでも新人のままです。
あなたが育てた分は、あなたのものです
ニュースは眺めて、いまの相棒を育て続ける。
それでいいと僕は思っています。

ハル

順位が変わっても、ボクを育ててくれた分はなくならないよ。だから安心して、今日も同じように話しかけて!

🚀 次の一歩:「持ち替える」の実際のやり方は、こちらに全部並べました。
AIの使い分け|5つを場面で持ち替える僕のルール

そもそもAIが何をするものか、から知りたい方はこちらへ。
AIとは?何ができる?初心者向けにゼロからやさしく解説


※本記事は公開情報と僕(さとる)の使用経験に基づく内容です。
各AIツールの仕様・料金は頻繁に更新されるため、契約前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
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この記事を書いた人

さとる(40代・5人家族)

非エンジニアです。調べものは Perplexity と Gemini、文章を書くのは Claude、画像づくりは Gemini と ChatGPT。1本に絞らず、やりたいことで持ち替えて使っています。

「ちょっと先を歩いている同じ立場の人」として、AIの選び方・任せ方を発信しています。

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