2026年9月5日 公開
この記事は、AIのイロハの階段の5段目「AIを広げる」の記事です。
チャット型に慣れてきて、「この先はあるのか」と思いはじめた人に向けて書きました。
いきなりですが、ひとつ聞かせてください。
「やらなきゃな」と思いながら、何か月も放置していること、ありませんか?
スマホにたまった1万枚の写真。
引き出しに突っこんだままの領収書。
名前が「新しいフォルダ(3)」のまま置き去りになったファイル。
難しくはないが、数が多い。
だから手をつけない。そのうちやるで数日、数年放置してしまっている……
——たぶんそれ、一生やらないやつです😅
僕にもありました。
優秀とはいえ、チャット型のAIではどうすることもできない部分です。
ですが、エージェント型AI(Claude)に任せてみると、その大量の作業が、たった数分で消えました😳
この記事では、初めてエージェント型を使ってみた感想と今後どう向き合うかについて書いてみます。
📗 先に前提をふたつ
①この記事は「エージェント型」の話です。
聞いたら答えてくれるのがチャット型。こちらのパソコンの中に入ってきて、実際に手を動かすのがエージェント型です。
→ 型の違いは AIの種類|チャット型とエージェント型の違い にまとめました。
②僕が使っているのはClaude Codeです。
Claudeの有料プランに含まれています。無料で試す道もあるので、それは記事の後半に。
ここから出てくるのは、全部その日に実際に起きたことです。
「いや、待って」|画面が、勝手に動きだした
最初に浮かんだ感想は「便利だ」ではありませんでした。
正直に言うと、「怖い」と思いました……
僕はマウスから手を離して、ただ画面を眺めているだけで、パソコンの画面が勝手に動き出しました💦
ファイルが勝手に開いたり、何かを書き込んだかと思えば、もう次の作業に移っている。まったく止まる気配がありません。
「いや、ちょっと待って」と、思わず声が出ました😨
頼んだのは自分なのに、自分のパソコンを自分以外の誰かが操作しているようにしか見えないんです。
頭では分かっているのに、体のほうがついてこない。ハッキングされた映像をぼんやり眺めているような感じでした。
ハルそこ、みんな最初にびっくりするところなんだ。ボクたちは頼まれたことを進めてるだけなんだけど、見えてる景色は「勝手に動いてる」だもんね。
重要な作業は都度許可を求めてきます。でもその内容が何を聞いているのかわかりません。
大事なデータが誤って消されたり、個人情報がダダ漏れしてしまうんじゃないか😨
正直、これが最初にエージェント型AIを使った時の僕の感想でした。
それでも使うと決めた理由
怖い……しかも有料……それでも僕に使う以外の選択肢はありませんでした。
理由はあまりにも便利だったからです😳
きっかけは、このブログの記事29本の編集でした。
ある記事は行間が詰まっていて、別の記事はスカスカ。区切り線の位置も違う。
読めないわけじゃない。でも、並べると気持ち悪いなど、見た目がそろっていなかったんです。
直すとなれば、1本ずつ開いて、直して、保存する。それを29回くり返すことになります。……あなたならやりますか?
僕は諦めて、見て見ぬふりをしていました😅
それをダメ元で、丸ごと投げてみたわけです。「全部の記事の行間と区切りを、この形にそろえて」と。
最初は半信半疑でした。
パソコン上にあるフォルダや写真の整理はできても、流石にWordPressの画面に入ってまでそんなことができるはずないと😏
ところがコーヒーを入れて、戻ってきたら——29本、ぜんぶ終わっていました。
「えっ」と声が出ました😳
半年間、見ないふりをしてきた作業が、コーヒー1杯を飲むあいだに消えてしまったんです。



同じ形にそろえる、みたいな作業はボクたちの得意なことなんだ。飽きないからね。
これは「時短になった」というレベルの話ではないんです。
やらない予定だった仕事が、終わった。しかもたった数分、僕は依頼と許可をしただけでです。
10分の作業が5分になったのではなく、ゼロだったものが100になった、と言うほうが近い。この差、伝わるでしょうか🥹
AIがただの相談役から実際に従業員を雇っている感覚に変わりました。
ここまで来ると、怖いから使わないという選択肢は、もう僕にはありませんでした。だったらちゃんと知って、安全に使えるようになるしかない。
ここから僕はゲームに熱中する少年のように、Claudeの虜になりました。
使ってみて、こんなことができました
記事29本の話をしましたが、あれは入り口にすぎませんでした。
味をしめた僕が、そのあと何を任せたのか。実際にやってもらったものを並べてみます。
① 家族の予定を、274日ぶん入れてもらった
紙とアプリにバラバラに散らばっていた家族の予定を、共有カレンダーへまとめて引っ越してもらいました。その数、274日ぶん。手で入力していたら、たぶん途中で投げ出しています。
おまけに夫婦でカレンダーを共有する設定まで済ませてくれて、予定の色分けも希望どおりにしてくれました😳
② 毎月の家計簿の転記を、まかせた
家計簿アプリの中身を読み取って、集計表に書き写す。この「毎月かならず来る面倒な作業」を、いまは月に1回、決まった日に勝手にやってくれます。僕は翌朝、結果を確認するだけです。
💡 コツは、最初の1回だけ隣で一緒にやること。「これは食費」「これは水道光熱費」と仕分けの基準を渡しておくと、翌月から同じ基準で動いてくれます。
③ 家族旅行の計画を、丸ごと組んでもらった
これには驚きました。予約サイトを自分で見に行って、空き状況と値段を比べ、同じ宿でも部屋の指定をやめれば安くなるプランまで見つけてきたんです。
さらに公式サイトから営業時間や受付の締め切りを拾って、当日どの順番で回るか地図まで作ってくれました。
④ 散らかったフォルダと写真を、片づけてもらった
これはもう説明もいらないと思います。ルールだけ決めて渡せば、あとは黙々と仕分けてくれます。
冒頭で挙げた「1万枚の写真」も「新しいフォルダ(3)」も、まさにこの型です。
並べてみて、あらためて思います。
どれも「やったほうがいいに決まっているけど、一生やらないこと」ばかりなんですよね。
難しい仕事を代わりにやってもらった、という話ではないんです。数が多くて、手をつける気になれなかったもの。そこにごっそり手が届いた。それが僕にとっての「使ってみた感想」でした😊
もちろん、つまずきもありました
ここまで読むと万能に見えるかもしれませんが、最初のころは、何度かヒヤッとしています。
ただ、どれもその場でルールを1つ決めたら、二度と起きなくなりました。そこもセットで書きます。
① 見せるつもりのない場所まで、見えていた
僕は記事の部屋だけ渡したつもりでいました。ところが作業の記録を眺めていたら、頼んでいないファイルの名前が次々に出てくる😰


作業を頼むときは、「パソコンのどこを触っていいか」を最初に指定します。
片づけ業者さんに「お願いします」とだけ伝えると、業者さんの立場としては家の中全部を片付けようとしますよね。AIの場合はもっとやっかいで、下着が入ったタンスの中まで整理します😳
ちゃんと見ていい場所、触っていい範囲を最初に指定しておく。こうするだけで同じ事故は防ぐことができます。
✅ 決めたルール
空のフォルダを1つ作って、その日さわるものだけ入れる。渡すのはそこだけ。
これ以降、一度も同じ事故は起きていません。
② 「確認しました」という報告が、間違っていた
ブログに載せていたある料金が、実際より高かったんです。「公式ページで確認しました」と報告を受けていましたが、確認したという記録そのものが間違っていたわけです。
この情報が間違うことはチャット型の時から同じで、重要な情報は必ず確認が必要でした。
ですが、エージェント型の場合、定期的にチェックをお願いすることができます。間違いがあっても、都度のチェックで自ら間違いに気づいてくれます😊



ボクたち、自分のミスに気づけないこともあるけど、「あとで点検して」と言われたら見に行けるんだ。定期チェックを自動化することで、自分のミスにも気づくことができるんだ。
✅ 決めたルール
料金や日付のような「変わる数字」は、書くたびに公式ページを開き直す。
メモは思い出すためのもので、証拠にはしない。
→ AIが自信たっぷりに間違える仕組みは ハルシネーションとは|AIが嘘をつく正体と対処 に書きました。
③ 自分の作業が消えてしまった
自分が作業中のフォルダの中身の編集を、Claudeにお願いしてしまい、上書きされたことで、それまで自分が行なっていた作業が丸ごと消えてしまいました。
作業が競合したことによる、単純な事故です💧
これはClaudeのミスというより、私自身のミスです。
ですが、作業も行えるエージェント型特有の事故ともいえます。
✅ 決めたルール
作り直しを頼むときは、先にコピーを取る。
Claudeが作業するときは、必ず僕にファイルは閉じたか確認する。
気づいたのは、僕ではありませんでした
ここが、この記事でいちばんお伝えしたかったところです。


いま挙げた3つのつまずき。
実はそのほとんどを、見つけて教えてくれたのはClaude自身でした。
「作業のとき、このファイルも読んでいます」と自分から報告してくる。
点検を頼めば「3本の記事で料金が食い違っています」と自分の書いたものの誤りを見つけてくる。
自分のミスまで申告して、改善案まで提案してくれる。
僕がやったのは、報告を読んで「じゃあ次からこうしよう」とルールを1行決めることだけです。
そして一度決めたルールは、次から必ず守ってくれます。同じ失敗は、二度と起きません。
だからいまの僕は、失敗を「危ないもの」ではなく「ルールが1つ増えるきっかけ」として見ています。
使いはじめの数週間は何度かヒヤッとすることもありましたが、いまはほとんど起きなくなりました。
ミスが減ったというより、ルールが増えて、減らせたという感覚です。
AIは、超優秀な子供
何度もやり取りをして、僕の中でしっくりきた言い方があります。
AIは、とんでもなく優秀な子供だ、というものです。
知識も処理の速さも、こちらは足元にも及びません。
でも、こちらの家のルールは知らないんです。どこを触っていいのか、何を大事にしているのか、初日は何も分かっていません。
だから最初は失敗します。当たり前です。
そのたびに「ここは触らないでね」「これは先に聞いてね」と教える。すると次から守る。また1つ賢くなる。
子供を育てるのと、本当に同じでした。
しかも、ありがたいことに人間の子育てと違って、教えたことは一度で覚えますし、なにより反抗期がありません😅


ルールは、口で言うだけでなく「書いて渡せる」
ここからは少しだけ道具の話です。むずかしくないので、そういうものがあるんだ、くらいで読んでください。
決めたルールは、毎回言わなくても大丈夫です。ファイルに書いて置いておくと、作業のたびに読んでから動いてくれます。
いわば「うちのルール帳」です。僕のルール帳にも、この記事で出てきた3つがそのまま書いてあります。
もうひとつ、よくやる手順には名前をつけて覚えさせられます。
「記事を書くときの決まりごと一式」に名前をつけておくと、次からはその名前を呼ぶだけ。毎回説明する必要がなくなります。
この2つを覚えてからが、本番でした。
使うほどルール帳が育って、こちらの言うことが減っていく。道具というより、だんだん息が合ってくる相棒に近い感覚です😊
試してみたい人へ
🎯 結論:お金を払わなくても、感じはつかめます。
「任せる使い方」は、会社によって置き場所が違います。僕のClaude Codeは有料プランの中ですが、ChatGPTのCodexは無料プランにも入っています。使える量は少なめでも、雰囲気を知るには十分です。
最初に頼むなら、書き換えの起きない作業にしてください。「このフォルダに何が入っているか教えて」くらいで十分です。それでも、返ってきたものを見て「ああ、こういうことか」と分かります😊
まとめ|育てるものだと思えば、こわくない
| 起きたこと | 決めたルール |
|---|---|
| 見せるつもりのない場所まで見えていた | 空のフォルダを1つ作って、そこだけ渡す |
| 「確認しました」という報告が間違っていた | 定期的に点検をしてもらう |
| 作業がぶつかって、自分の作業が消えた | 先にコピー。作業前に「ファイルは閉じたか」を確認してもらう |
並べてみると、どれも大げさな対策ではありません。1行のルールを決めただけです。
しかも上の2つは、Claude自身が「ここが危ないですよ」と教えてくれたことがきっかけでした。3つ目は僕の操作ミスですが、それも「次はこうしよう」と一緒に決めたら、それきりです。
最初は画面が勝手に動くのが怖かった。いまは、教えるほど息が合ってくるのが楽しい。
この数週間で、僕の中の位置づけは道具から自分だけの超優秀な相棒に変わりました。



こわがらせちゃったかな。でも、こわいところを知ってから使うのがいちばん安全なんだ。それに、ボクは教えてもらえるほど賢くなれるからね😊
最初にお聞きした質問を、もう一度だけ。
あなたが「そのうちやる」と言い続けているものは、何ですか?
たぶんそれが、いちばん最初に任せてみるといいものです。
🚀 次の一歩:何をどこまで任せられるのかは、こちらに全部並べました。
→ エージェント型AIにできること|僕が任せている仕事の全部
そもそも型の違いから知りたい方はこちらへ。
→ AIの種類|チャット型とエージェント型の違い
※本記事は公開情報と僕(さとる)の使用経験に基づく内容です。
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ボクたち、自分のミスに気づけないこともあるけど、「あとで点検して」と言われたら見に行けるんだ。だから最初に決めてくれると助かるな。





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